来たる12月18日、こちらの会に出演させて頂きます。コロナ禍でここ3年ほど全く出演機会がなかったこともあり、本当に久しぶりに人様の前で演奏させて頂きます。ご興味のある方、ぜひ足をお運びくださいませ。
2022年9月17日土曜日
2019年8月5日月曜日
【ジョイントweb演奏会:大庫こずえ(長野県)・山口 翔(福岡県)】 山田流箏曲『菊水』
Facebook上で、大庫さんが『菊水』の三絃独奏の演奏を公開されていたことから、久しぶりに「web上での共演」をお願いし、今回のジョイントweb演奏会開催の運びとなりました。大庫さん、いつも本当にありがとうございます。
この曲は竹友社の「青譜」で通常通り発行されているのですが、自分が師匠にきちんとお習いしておらずに残っていた数曲のうちの一つでした。戦前は「南朝が正当」という認識が日本国民において一般的で、楠木正成は忠臣として英雄視されていたそうです。当時はよく芝居や小説、そしてこの『菊水』のように、音楽作品の題材となって人々から人気を博したのだとか。そういえば尺八においても「虚無僧の元祖は楠木正勝(正成の孫)」というような話もありました。しかし、戦後はそうした南朝正統論や楠木正成に対するシンパシーが薄れていったためか、次第に演奏機会が減少してしまったようです。
本来ならば、唄・箏本手、三絃、尺八による三曲合奏が通常の演奏形態でありますが、「箏が主」の山田流箏曲ながらあえて「唄・三絃、尺八」の合奏として仕上げてみました。山田流には、江戸の感性に合わせて、浄瑠璃など三味線音楽の要素を箏曲化して生まれたという成り立ちがあります。そういう経緯からすると、山田流箏曲を三味線を主体にした音楽として演奏してみることも、その音楽的性質からして興味深い試みであると考えました。
下合わせ期間に、大庫さんから今井慶松師のSP音源を聴かせて頂きました。昔の名人ならではの、流れるような力強い演奏が感動的で、現代人が忘れてしまった感性に浸ることができました。今井師の箏のシャレ弾きが秀逸で、ほぼベタ付けであった尺八に手を幾つか取り入れて吹いてみました。三絃と尺八だけの楽器編成であったため、こうした歴史的な手付けを学んで取り入れることは効果的であるように感じました。
また、「ジョイントweb」シリーズでは初の、カメラの切り替え(スイッチング)を取り入れてみました。独吟の箇所をはじめ、気分を変えるために適宜楽曲の切れ目などに使用してみました。
楽曲の長さも適当で、曲の展開も面白く、もっと盛んに上演されればいいのにと思った次第です。令和最初の「ジョイントweb演奏会」に、楠公の『菊水』、いかがでしょうか。
〜共演者・大庫こずえさんよりコメント〜
どうやら私は、音を重ねる器楽の合奏より、綺麗な歌より、ドラマのある歌で情景を見せる演奏が好きなようです。
それ故 多感な十代にたまたま出会った山田流箏曲を今も続けているのでしょう。
箏浄瑠璃である山田流箏曲には 古典文学を演じる曲が沢山あり、過去の名人の残された貴重な演奏を録音とはいえ改めて聞くにつけ、若い頃から実際に触れて来られた幸運を何よりも有り難く思う次第。
山口さんのお誘いにより 自分の身の内に蓄えた芸を少しでも現代に表現出来れば何よりです。
『菊水』
明治26年(1893)に、山登万和(1853〜1903)が作曲した山田流箏曲。作詞者不詳(一説に、国文学者の中村秋香とも)。山登万和は、二代山勢検校門下で、三世山登検校を名乗った。天皇親政なった明治期の世相を反映した作品を数多く作曲したことでも有名で、『須磨の嵐』『四季の詠』『松上の鶴』『近江八景』などは、今日でも取り上げられる。
この曲は『太平記』巻16「正成兵庫下向事」に取材して、「桜井の子別れ」として有名なシーンを描いている。曲名の「菊水」は、菊の花と流水を組み合わせたデザインの家紋で、楠木正成を象徴する。
建武3年(1336)、足利尊氏の京都入りを阻止するために湊川へ向かう楠木正成(1294〜1336)は、これが最期の戦となることを覚悟している。桜井宿(現在の大阪府島本町)で嫡子正行に後醍醐天皇への忠義の道を教え諭し、別れを告げる。このとき正行は数え年で11歳だったと伝えられ、父の没後も南朝側の武将として戦い、四條畷の戦で討ち死にした。唱歌「桜井の訣別」(落合直文作詞・奥山朝恭作曲、1899年刊『湊川』に初収録)でも「青葉茂れる桜井の、里のわたりの夕まぐれ〜」と愛唱され、戦前の国語や修身の教科書でも必ず扱われていた。琵琶歌、長唄、常磐津など、様々なジャンルでも題材として取り扱われている。
途中に入る合の手では、勇ましい合戦のイメージを鼓舞するような雰囲気の手付けがなされている。箏は雲井調子から六と斗を一音上げた半岩戸調子(生田流の六斗上り雲井。箏の四に三絃の一が合う)で出て、「綸旨なり」で六を下げ、「これを汝に譲るなり」で斗も下げて雲井調子。三絃は二上り〜三下り〜本調子と変化する。時代色が濃いために今日では演奏される機会が少なくなってきている。 〜『Victor ノイズレスSPアーカイヴズ 都の春/今井慶松〈I〉』ライナーノーツより〜
歌詞
その時正成、肌の守りを取り出し、是はひととせ、都に戦ひ有りし時、下し給ひし綸旨(りんし)なり、是を汝に譲るなり、我れ兎も角もなるならば、世は尊氏の世となりて、吉野の山の奥深く、叡慮を悩し給はんは、鏡に懸けて見る如し、さは去りながら正行よ、暫しの難を逃れんと、弓張月の影暗く、家名を汚すことなかれ、父が子なれば流石にも、忠義の道は兼て知る、討ち洩らされし者どもを、育み扶助し隠れ家の、吉野の川の水清く、流れ絶えせぬ菊水の、旗を再びなびかせて、敵を千里に退けて、叡慮をやすめ奉れ、ああ叡慮をやすめ奉れ
この曲は竹友社の「青譜」で通常通り発行されているのですが、自分が師匠にきちんとお習いしておらずに残っていた数曲のうちの一つでした。戦前は「南朝が正当」という認識が日本国民において一般的で、楠木正成は忠臣として英雄視されていたそうです。当時はよく芝居や小説、そしてこの『菊水』のように、音楽作品の題材となって人々から人気を博したのだとか。そういえば尺八においても「虚無僧の元祖は楠木正勝(正成の孫)」というような話もありました。しかし、戦後はそうした南朝正統論や楠木正成に対するシンパシーが薄れていったためか、次第に演奏機会が減少してしまったようです。
本来ならば、唄・箏本手、三絃、尺八による三曲合奏が通常の演奏形態でありますが、「箏が主」の山田流箏曲ながらあえて「唄・三絃、尺八」の合奏として仕上げてみました。山田流には、江戸の感性に合わせて、浄瑠璃など三味線音楽の要素を箏曲化して生まれたという成り立ちがあります。そういう経緯からすると、山田流箏曲を三味線を主体にした音楽として演奏してみることも、その音楽的性質からして興味深い試みであると考えました。
下合わせ期間に、大庫さんから今井慶松師のSP音源を聴かせて頂きました。昔の名人ならではの、流れるような力強い演奏が感動的で、現代人が忘れてしまった感性に浸ることができました。今井師の箏のシャレ弾きが秀逸で、ほぼベタ付けであった尺八に手を幾つか取り入れて吹いてみました。三絃と尺八だけの楽器編成であったため、こうした歴史的な手付けを学んで取り入れることは効果的であるように感じました。
また、「ジョイントweb」シリーズでは初の、カメラの切り替え(スイッチング)を取り入れてみました。独吟の箇所をはじめ、気分を変えるために適宜楽曲の切れ目などに使用してみました。
楽曲の長さも適当で、曲の展開も面白く、もっと盛んに上演されればいいのにと思った次第です。令和最初の「ジョイントweb演奏会」に、楠公の『菊水』、いかがでしょうか。
〜共演者・大庫こずえさんよりコメント〜
どうやら私は、音を重ねる器楽の合奏より、綺麗な歌より、ドラマのある歌で情景を見せる演奏が好きなようです。
それ故 多感な十代にたまたま出会った山田流箏曲を今も続けているのでしょう。
箏浄瑠璃である山田流箏曲には 古典文学を演じる曲が沢山あり、過去の名人の残された貴重な演奏を録音とはいえ改めて聞くにつけ、若い頃から実際に触れて来られた幸運を何よりも有り難く思う次第。
山口さんのお誘いにより 自分の身の内に蓄えた芸を少しでも現代に表現出来れば何よりです。
『菊水』
明治26年(1893)に、山登万和(1853〜1903)が作曲した山田流箏曲。作詞者不詳(一説に、国文学者の中村秋香とも)。山登万和は、二代山勢検校門下で、三世山登検校を名乗った。天皇親政なった明治期の世相を反映した作品を数多く作曲したことでも有名で、『須磨の嵐』『四季の詠』『松上の鶴』『近江八景』などは、今日でも取り上げられる。
この曲は『太平記』巻16「正成兵庫下向事」に取材して、「桜井の子別れ」として有名なシーンを描いている。曲名の「菊水」は、菊の花と流水を組み合わせたデザインの家紋で、楠木正成を象徴する。
建武3年(1336)、足利尊氏の京都入りを阻止するために湊川へ向かう楠木正成(1294〜1336)は、これが最期の戦となることを覚悟している。桜井宿(現在の大阪府島本町)で嫡子正行に後醍醐天皇への忠義の道を教え諭し、別れを告げる。このとき正行は数え年で11歳だったと伝えられ、父の没後も南朝側の武将として戦い、四條畷の戦で討ち死にした。唱歌「桜井の訣別」(落合直文作詞・奥山朝恭作曲、1899年刊『湊川』に初収録)でも「青葉茂れる桜井の、里のわたりの夕まぐれ〜」と愛唱され、戦前の国語や修身の教科書でも必ず扱われていた。琵琶歌、長唄、常磐津など、様々なジャンルでも題材として取り扱われている。
途中に入る合の手では、勇ましい合戦のイメージを鼓舞するような雰囲気の手付けがなされている。箏は雲井調子から六と斗を一音上げた半岩戸調子(生田流の六斗上り雲井。箏の四に三絃の一が合う)で出て、「綸旨なり」で六を下げ、「これを汝に譲るなり」で斗も下げて雲井調子。三絃は二上り〜三下り〜本調子と変化する。時代色が濃いために今日では演奏される機会が少なくなってきている。 〜『Victor ノイズレスSPアーカイヴズ 都の春/今井慶松〈I〉』ライナーノーツより〜
歌詞
その時正成、肌の守りを取り出し、是はひととせ、都に戦ひ有りし時、下し給ひし綸旨(りんし)なり、是を汝に譲るなり、我れ兎も角もなるならば、世は尊氏の世となりて、吉野の山の奥深く、叡慮を悩し給はんは、鏡に懸けて見る如し、さは去りながら正行よ、暫しの難を逃れんと、弓張月の影暗く、家名を汚すことなかれ、父が子なれば流石にも、忠義の道は兼て知る、討ち洩らされし者どもを、育み扶助し隠れ家の、吉野の川の水清く、流れ絶えせぬ菊水の、旗を再びなびかせて、敵を千里に退けて、叡慮をやすめ奉れ、ああ叡慮をやすめ奉れ
2019年1月12日土曜日
2019年1月6日日曜日
福岡市総合図書館エントランスホール 新春 アフタヌーン邦楽コンサート
昨年末にブログ上でもご案内させて頂きました、新春邦楽コンサートは、おかげさまでたくさんの方にご来場頂き、無事終了致しました。
足をお運び下さいました皆様に御礼申し上げると同時に、この機会を頂いた重兼さん、谷本さんにも感謝いたします。
動画は、山口が演奏した「巣鶴鈴慕」です。
やはり動画の収録と違って、「本番」には独特の緊張感があり、ちょっと後半は固くなってしまった自分がいました。本番の経験を積むことは、何事にも代え難いことですね。
実家から母も駆け付けてくれ、聴いてくれました。ありがたいことです。
足をお運び下さいました皆様に御礼申し上げると同時に、この機会を頂いた重兼さん、谷本さんにも感謝いたします。
動画は、山口が演奏した「巣鶴鈴慕」です。
やはり動画の収録と違って、「本番」には独特の緊張感があり、ちょっと後半は固くなってしまった自分がいました。本番の経験を積むことは、何事にも代え難いことですね。
実家から母も駆け付けてくれ、聴いてくれました。ありがたいことです。
2018年11月20日火曜日
新春邦楽コンサート(福岡市総合図書館)出演のお知らせ
来たる平成31年1月6日、福岡市総合図書館(早良区百道浜)で開催されます、新春邦楽コンサートに出演させて頂くことになりました。
琴古流尺八奏者3名(重兼正道、谷本 史童、山口 翔)による、古典本曲の世界をお届けします。僕は「三谷菅垣」「巣鶴鈴慕」「雲井獅子」の3曲を演奏します。
重兼さんは竹心会系、谷本さんは童門会の芸系ですので、同じ琴古流ではありますが、三者三様の展開となりそうです。もしお時間がありましたら、ぜひ足をお運びくださいませ。
琴古流尺八奏者3名(重兼正道、谷本 史童、山口 翔)による、古典本曲の世界をお届けします。僕は「三谷菅垣」「巣鶴鈴慕」「雲井獅子」の3曲を演奏します。
重兼さんは竹心会系、谷本さんは童門会の芸系ですので、同じ琴古流ではありますが、三者三様の展開となりそうです。もしお時間がありましたら、ぜひ足をお運びくださいませ。
2018年9月25日火曜日
観月会での石橋旭姫さんとの共演
昨晩は、久しぶりに(本名名義に戻ってからは初)演奏の機会を頂きました。
ジャズドラマーの榊 孝仁氏のプロデュースのもと、筑前琵琶の石橋旭姫さんとご一緒に、福岡市内の「観月会」での演奏でした。筑前琵琶との「あつもり」、琴古流本曲の「鹿の遠音」、福田蘭童の「月草の夢」等を演奏させていただきました。
しばらく生演奏の機会から遠ざかっていましたが、今回はいろんな意味で大きな刺激を受け、またこれからも尺八の演奏に一生懸命取り組んでいこうと、気持ちを新たにすることができました。
また、お二人とは楽屋や終演後の反省会でいろんなお話でおおいに盛り上がり、大変楽しいひとときを過ごさせて頂きました。本当にありがとうございました。
写真は、石橋さんが撮って送ってくださったものです。
ジャズドラマーの榊 孝仁氏のプロデュースのもと、筑前琵琶の石橋旭姫さんとご一緒に、福岡市内の「観月会」での演奏でした。筑前琵琶との「あつもり」、琴古流本曲の「鹿の遠音」、福田蘭童の「月草の夢」等を演奏させていただきました。
しばらく生演奏の機会から遠ざかっていましたが、今回はいろんな意味で大きな刺激を受け、またこれからも尺八の演奏に一生懸命取り組んでいこうと、気持ちを新たにすることができました。
また、お二人とは楽屋や終演後の反省会でいろんなお話でおおいに盛り上がり、大変楽しいひとときを過ごさせて頂きました。本当にありがとうございました。
写真は、石橋さんが撮って送ってくださったものです。
2018年2月5日月曜日
八女のイベント「桜小町」に出演します
来る3月23日(金)〜25日(日)、八女市で開催されます、以下のイベントに参加させていただきます。
山口は、24日(土)の筑前琵琶演奏会に賛助出演させていただきます。
ぜひ、足をお運び下さいますよう、よろしくお願い致します。
八女茶商 矢部屋許斐本家
八女市文化財指定記念イベント2nd
【桜小町】
時 2018年 3月23日(fri) 24日(sat) 25日(sun)
時間 10:00〜16:00
会場 矢部屋許斐本家
〒834−0031
福岡県八女市本町126
電話 0943-24-2020
◎参加者一覧
カフェ&ギャラリー 鹿鳴庵
博多曲物 柴田徳商店
日本画家 糸山志泉
お煎茶 入江規子
お抹茶 堀明日香
こぎん刺し ソラハナ
つまみ細工 和裁士 宗近陽子
カトラリー作家 Rissani
橘流筑前琵琶 筑後旭会 kochou
洋菓子作家 ランコントル
アジア民芸布 風の道
◎橘流筑前琵琶演奏会
「春の宴」〜春の季節の物語〜
時 3月24日(土) 13時半より15時
入場料 1500円(お茶券と春のお土産付き)
定員20名 予約優先
ご予約はメッセージまたは
☎︎080-6460-4436
出演: 筑前琵琶筑後旭会kochou
演目
華道 花の恵み (お花 末安賢吾×筑前琵琶)
名残の桜
若き敦盛
舞扇鶴ヶ岡
茶道 松風の曲 (茶道お点前 堀明日香×筑前琵琶)
※賛助出演 琴古流尺八 山口籟盟
山口は、24日(土)の筑前琵琶演奏会に賛助出演させていただきます。
ぜひ、足をお運び下さいますよう、よろしくお願い致します。
八女茶商 矢部屋許斐本家
八女市文化財指定記念イベント2nd
【桜小町】
時 2018年 3月23日(fri) 24日(sat) 25日(sun)
時間 10:00〜16:00
会場 矢部屋許斐本家
〒834−0031
福岡県八女市本町126
電話 0943-24-2020
カフェ&ギャラリー 鹿鳴庵
博多曲物 柴田徳商店
日本画家 糸山志泉
お煎茶 入江規子
お抹茶 堀明日香
こぎん刺し ソラハナ
つまみ細工 和裁士 宗近陽子
カトラリー作家 Rissani
橘流筑前琵琶 筑後旭会 kochou
洋菓子作家 ランコントル
アジア民芸布 風の道
◎橘流筑前琵琶演奏会
「春の宴」〜春の季節の物語〜
時 3月24日(土) 13時半より15時
入場料 1500円(お茶券と春のお土産付き)
定員20名 予約優先
ご予約はメッセージまたは
☎︎080-6460-4436
出演: 筑前琵琶筑後旭会kochou
演目
華道 花の恵み (お花 末安賢吾×筑前琵琶)
名残の桜
若き敦盛
舞扇鶴ヶ岡
茶道 松風の曲 (茶道お点前 堀明日香×筑前琵琶)
※賛助出演 琴古流尺八 山口籟盟
2017年8月11日金曜日
而今の会より、みなさまへ
とうとう、「而今の会」も、本番まで残り1週間となってしまいました。
「而今の会」3名で作り上げた「お知らせ」ビデオです。
而今(にこん)の会について
インターネット上での三曲合奏「ジョイントweb演奏会」をきっかけに、大庫こずえ、東啓次郎、山口籟盟の3名が「生演奏でのライブ」を敢行!!
居住地や流派、演奏キャリアに左右されず、地歌箏曲を愛する3名が「同志」として、新しいスタイルの三曲の在り方を創り上げています!
「而今の会ブログ」:http://nikonnokai.blogspot.jp
葉月の陣屋 三曲の宵
「而今の会 演奏会」
日時:2017年8月18日(金)
野点薄茶席・地酒「今錦」呑みくらべ…17:00~
而今の会 演奏会…19:00~
会場:飯島本陣陣屋(長野県上伊那郡飯島町飯島2309-1)
~演奏曲目~
六段の調(箏:大庫こずえ、東啓次郎)
秋の七草(箏:大庫こずえ、尺八:山口籟盟)
黒髪(三絃:東啓次郎、尺八:山口籟盟)
夕暮の曲(尺八:山口籟盟)
笹の露(三絃:大庫こずえ、箏:東啓次郎、尺八:山口籟盟)
2017年7月15日土曜日
2017年7月3日月曜日
第二回 薫習庵琴古流尺八演奏会のご案内
師匠・吉村蒿盟師主宰の「薫習庵」の第2回演奏会に出演させていただきます。
日時:平成29年8月20日(日)12:30開演
場所:西宮市立甲東ホール
※山口の出演曲
1、吾妻の曲
5、一二三鉢返し調
8、雲井獅子
12、残月
地歌箏曲の名曲「残月」を公の場で演奏するのは初めてです。
最近、「”お勉強”三曲の脱却」「気心知れた音楽仲間との三曲合奏」等の新しい価値観を推進している山口ですが、この「残月」に関しては、やはり曲の格が別格というか、本当に演奏するのが難しく、精神的にも技術的にも非常に高いものが要求されていることを痛感します。
琴古流本曲に例えると、「八重衣」は「虚空鈴慕」、「残月」は「真虚霊」という感じがします。「八重衣」の方が曲調が整い、洗練されている美しさという感じがしますが、「残月」は曲自体の良さとともに「魂の叫び」というか、人間の精神的な部分の根元が体現された楽曲であるように思います。数行しかない前歌がどっしりと重く、かなりの時間と結構な体力を要するあたりは、なかなか他の曲にはない感覚です。
以前は「残月より八重衣の方が好き」だとも思っていましたし、「残月を演奏会で演奏してみたい」という気持ちが中々生じなかったのですが、最近少しずつそうした気持ちが変化してきました。若い年齢から、少しずつ歳をとってきたからでしょうか。「薫習庵」の第2回演奏会開催にあたり、師匠から希望曲をたずねられた時、自分の気持ちが「残月」への挑戦という道を選んだことに、結構自分自身おどろいていますが、そういうチャンスは滅多にないので、今回は一心不乱に頑張らせていただきます。
修行の地・関西での演奏会出演は久しぶりです。近畿地方在住の方、またこのシーズン関西におられる方、ぜひ足をお運びくださいますよう、よろしくお願いいたします。
日時:平成29年8月20日(日)12:30開演
場所:西宮市立甲東ホール
※山口の出演曲
1、吾妻の曲
5、一二三鉢返し調
8、雲井獅子
12、残月
地歌箏曲の名曲「残月」を公の場で演奏するのは初めてです。
最近、「”お勉強”三曲の脱却」「気心知れた音楽仲間との三曲合奏」等の新しい価値観を推進している山口ですが、この「残月」に関しては、やはり曲の格が別格というか、本当に演奏するのが難しく、精神的にも技術的にも非常に高いものが要求されていることを痛感します。
琴古流本曲に例えると、「八重衣」は「虚空鈴慕」、「残月」は「真虚霊」という感じがします。「八重衣」の方が曲調が整い、洗練されている美しさという感じがしますが、「残月」は曲自体の良さとともに「魂の叫び」というか、人間の精神的な部分の根元が体現された楽曲であるように思います。数行しかない前歌がどっしりと重く、かなりの時間と結構な体力を要するあたりは、なかなか他の曲にはない感覚です。
以前は「残月より八重衣の方が好き」だとも思っていましたし、「残月を演奏会で演奏してみたい」という気持ちが中々生じなかったのですが、最近少しずつそうした気持ちが変化してきました。若い年齢から、少しずつ歳をとってきたからでしょうか。「薫習庵」の第2回演奏会開催にあたり、師匠から希望曲をたずねられた時、自分の気持ちが「残月」への挑戦という道を選んだことに、結構自分自身おどろいていますが、そういうチャンスは滅多にないので、今回は一心不乱に頑張らせていただきます。
修行の地・関西での演奏会出演は久しぶりです。近畿地方在住の方、またこのシーズン関西におられる方、ぜひ足をお運びくださいますよう、よろしくお願いいたします。
「而今の会」のチラシが完成しました!!
「而今の会」のチラシが出来上がりましたので、どうぞご覧ください。
実は、このチラシ作成も、私がさせていただきました。
くわしい経緯の方は、ぜひ「而今の会」ブログの方で…。
【而今(にこん)の会、チラシの完成】H27.7.2
今回の而今の会 演奏会は、「しるしプロジェクト」主催による「葉月の陣屋・三曲の宵」というイベントの中に位置付けられています(詳細は「而今の会ブログ」の山口の執筆部分参照)。なので、「而今の会 演奏会」の演奏曲目等詳細までは掲載されていませんので、こちらで告知させていただきます。
日時:平成29年8月18日(金)「而今の会 演奏会」は19時開演
会場:飯島本陣陣屋(長野県上伊那郡飯島町飯島2309-1)
入場料:2000円
演奏曲目
・六段の調(箏:大庫こずえ、東 啓次郎)
・秋の七草(箏:大庫こずえ、尺八:山口籟盟)
・黒髪(三絃:東 啓次郎、尺八:山口籟盟)
・夕暮の曲(尺八:山口籟盟)
・笹の露(三絃:大庫こずえ、箏:東 啓次郎、尺八:山口籟盟)
なお、チケットのお問い合わせは、チラシに書かれている連絡先か、このブログをご覧の方は山口までメールを頂けますと、対応させていただきます。どうぞ、よろしくお願いいたします!
実は、このチラシ作成も、私がさせていただきました。
くわしい経緯の方は、ぜひ「而今の会」ブログの方で…。
【而今(にこん)の会、チラシの完成】H27.7.2
今回の而今の会 演奏会は、「しるしプロジェクト」主催による「葉月の陣屋・三曲の宵」というイベントの中に位置付けられています(詳細は「而今の会ブログ」の山口の執筆部分参照)。なので、「而今の会 演奏会」の演奏曲目等詳細までは掲載されていませんので、こちらで告知させていただきます。
日時:平成29年8月18日(金)「而今の会 演奏会」は19時開演
会場:飯島本陣陣屋(長野県上伊那郡飯島町飯島2309-1)
入場料:2000円
演奏曲目
・六段の調(箏:大庫こずえ、東 啓次郎)
・秋の七草(箏:大庫こずえ、尺八:山口籟盟)
・黒髪(三絃:東 啓次郎、尺八:山口籟盟)
・夕暮の曲(尺八:山口籟盟)
・笹の露(三絃:大庫こずえ、箏:東 啓次郎、尺八:山口籟盟)
なお、チケットのお問い合わせは、チラシに書かれている連絡先か、このブログをご覧の方は山口までメールを頂けますと、対応させていただきます。どうぞ、よろしくお願いいたします!
2017年5月14日日曜日
筑前琵琶の石橋旭姫さんとの共演、再び!
筑前琵琶の石橋旭姫さんとご一緒に、JAPAN TRIODE MEETING FUKUOKAという、世界的なオーディオ・イベントにて演奏させていただきました。
大正8年の建築だというご本堂は、本当に「日本建築ならではの、和楽器本来の響きが味わえる空間」であり、素晴らしいものでした。
今回は世界でも指折りのオーディオ・マニアの方々の前での演奏ということで、照明もほぼろうそくの明かりのみで、かつての日本で純邦楽を奏でていたであろう空間を再現しての演奏でした。海外の方が非常に多かったですが、とても熱心に演奏を聴いてくださり、演奏終了後には琵琶にも尺八にも人だかりができて、熱心に質問をしたり楽器に触れてみたり、演奏の感想を熱く語ってくださったりと、心から「ここで演奏してよかったなぁ!」と思いました。
石橋さん、そして演奏機会をくださったJTM主催の皆様、本当にどうもありがとうございました。
大正8年の建築だというご本堂は、本当に「日本建築ならではの、和楽器本来の響きが味わえる空間」であり、素晴らしいものでした。
今回は世界でも指折りのオーディオ・マニアの方々の前での演奏ということで、照明もほぼろうそくの明かりのみで、かつての日本で純邦楽を奏でていたであろう空間を再現しての演奏でした。海外の方が非常に多かったですが、とても熱心に演奏を聴いてくださり、演奏終了後には琵琶にも尺八にも人だかりができて、熱心に質問をしたり楽器に触れてみたり、演奏の感想を熱く語ってくださったりと、心から「ここで演奏してよかったなぁ!」と思いました。
石橋さん、そして演奏機会をくださったJTM主催の皆様、本当にどうもありがとうございました。
2017年3月13日月曜日
「春はあけぼの。」ライブ、終わりました&「而今の会」ブログ更新しました
「而今の会」のブログを更新しました。
ライブ「春はあけぼの。」の感想なども書いています。
どうぞ、ご覧いただけると嬉しいです。

http://nikonnokai.blogspot.jp/2017/03/blog-post.html
なお、「春はあけぼの。」ライブより、
2、「椿咲く村」(福田蘭童)
3、「みだれ」(箏曲、尺八素吹き)
4、「鹿の遠音」(琴古流本曲、独奏)
の3曲を、YouTubeで公開しております。
もしよろしければ、ご覧下さい。
ライブ「春はあけぼの。」の感想なども書いています。
どうぞ、ご覧いただけると嬉しいです。

http://nikonnokai.blogspot.jp/2017/03/blog-post.html
なお、「春はあけぼの。」ライブより、
2、「椿咲く村」(福田蘭童)
3、「みだれ」(箏曲、尺八素吹き)
4、「鹿の遠音」(琴古流本曲、独奏)
の3曲を、YouTubeで公開しております。
もしよろしければ、ご覧下さい。
2017年3月2日木曜日
六角堂「春はあけぼの。」出演
お知らせです。
来る3月12日(日)、久留米市中心部にある「久留米シティプラザ・六角堂広場」にて開催される「春はあけぼの。」という和楽器演奏のイベントにて、演奏させていただくことになりました。
山口籟盟による琴古流尺八の独奏のほか、大正琴ユニット・70’s小町(ナナマルコマチ)さんとの共演で「恋ダンス」の演奏も行います。また、同イベントには筑前琵琶奏者の石橋旭姫さんもご出演の予定です。お近くの方、ぜひ足をお運びいただけましたら嬉しいです。
詳細は、以下の通りです。
日時:平成29年3月12日(日)11:00〜16:00
会場:久留米シティプラザ・六角堂広場
イベント名:「春はあけぼの。」
タイムテーブル
13:00〜山口籟盟(最後に70’s小町さんとの「恋ダンス」)
14:00〜大正琴ユニット・70’s小町さん
15:00〜筑前琵琶・石橋旭姫さん
演奏予定
・日本古謡「さくら」
・福田蘭童作曲「椿咲く村」
・箏曲「みだれ」
・琴古流尺八本曲「鹿の遠音」
(以上、尺八独奏)
・「恋」(70’s小町さんとの合奏)
2017年2月25日土曜日
「而今(にこん)の会」プロフィール、公開しました。
「而今の会」のブログにて、メンバー3名のプロフィールを掲載しております。
どうぞ、ご覧下さいますよう、よろしくお願いいたします。
「而今の会」メンバー・プロフィール
http://nikonnokai.blogspot.jp/2017/02/blog-post_25.html
どうぞ、ご覧下さいますよう、よろしくお願いいたします。
「而今の会」メンバー・プロフィール

http://nikonnokai.blogspot.jp/2017/02/blog-post_25.html
2017年2月23日木曜日
「而今(にこん)の会」始動しました!!
お知らせです。
ジョイントweb演奏会でご一緒に演奏をさせて頂いた、山田流の大庫こずえさん、生田流の東啓次郎さんと、8月に長野で古典のライブをさせて頂くことになりました。
「而今(にこん)の会」と名付けたこの企画、これから夏に向けて精一杯頑張って行きたいと思います。ともに三曲の古典を愛する同志に恵まれ、本当に幸せです。
大げさな言い方ですが、このライブでは、ただ単に古典のライブをやるというだけでなく、会のコンセプトや、開催に至るまでのステップを公開していくことなど、これまでにない新しい価値観を提示して行けたらなと願っております。
会のブログを立ち上げましたので、ご覧頂けましたら、そして当日はぜひとも足をお運び下さいましたら、幸いでございます。古典のライブ「而今の会」を、どうぞよろしくお願い申し上げます!!
http://nikonnokai.blogspot.jp/
ジョイントweb演奏会でご一緒に演奏をさせて頂いた、山田流の大庫こずえさん、生田流の東啓次郎さんと、8月に長野で古典のライブをさせて頂くことになりました。
「而今(にこん)の会」と名付けたこの企画、これから夏に向けて精一杯頑張って行きたいと思います。ともに三曲の古典を愛する同志に恵まれ、本当に幸せです。
大げさな言い方ですが、このライブでは、ただ単に古典のライブをやるというだけでなく、会のコンセプトや、開催に至るまでのステップを公開していくことなど、これまでにない新しい価値観を提示して行けたらなと願っております。
会のブログを立ち上げましたので、ご覧頂けましたら、そして当日はぜひとも足をお運び下さいましたら、幸いでございます。古典のライブ「而今の会」を、どうぞよろしくお願い申し上げます!!
http://nikonnokai.blogspot.jp/

2016年12月1日木曜日
古閑メロディを演奏
諸事情によりお知らせするのが遅くなってしまったのですが、久留米市の「NPO法人城南健康ふれあい倶楽部」さんの催し物に出演させていただきます。
福岡県の筑後・大川は古賀政男の出身地ということで、古賀政男記念館館長のコンサートに、ご一緒させていただきます。その際、「演奏曲目のうちの一曲を共演」ということになり、美空ひばりの「柔」という曲を演奏させて頂くことになりました。
実は私、「演歌」という音楽ジャンルはこれまで最も疎遠なものでして、クラシックやロックは幼少期から毎日のように聴いてきたので馴染みがあるのですが、「古閑メロディ」は本当に初めてであります。演歌を聴いて育った方のようにはいかないと思いますが、この演奏機会を頂いたのも何かのご縁ですので、自分なりに工夫した演奏ができたらいいなと思います。
「柔」以外には、尺八本曲が一曲と、外曲を何か一曲演奏しようと思います。本曲は、今のところ「夕暮の曲」を考えています。12月のweb演奏会の課題曲であり、情景描写に優れた名曲だと思います。外曲はまだ迷っていますが、土曜日の間に吹いてみて決めようと思います。
基本的には、倶楽部の会員さまを対象にした催しのようで、広く告知という性格の会ではなさそうですが、一応ご報告させて頂きます。最近は動画による演奏公開が中心でしたので、久しぶりの生演奏です。
2016年9月7日水曜日
柳川市垂見・「洋楽と邦楽の調べ」出演
来る9月17日(土)、柳川市垂見コミュニティセンターにて、「洋楽と邦楽の調べ」という催しがあり、筑前琵琶の石橋さんとご一緒させていただくことになりました。もしお時間があられましたら、足をお運びいただけますと嬉しいです。筑前琵琶・琴古流尺八合奏の「あつもり」の他、琵琶・尺八とも楽器の歴史の小話や、独奏曲の披露等も行います。ご興味のある方は、ぜひ!!
2016年7月19日火曜日
第3回 東北系古典本曲の会「虚空鈴慕」演奏
先日の「東北系古典本曲の会」では、たくさんの方においでいただき、演奏を聴いていただいて、本当にありがとうございました。
当日のライブ演奏を家族が撮影してくれたので、アップしてみました。
スマホで縦撮り、手ブレも若干ありますが、ご覧頂ければ幸いです。
琴古流尺八本曲「虚空鈴慕(こくうれいぼ)」
尺八:山口籟盟
H28.7.17 Live @ 福岡市天神・みちのく夢プラザ
「第3回 東北系古典本曲の会」
尺八:山口籟盟
H28.7.17 Live @ 福岡市天神・みちのく夢プラザ
「第3回 東北系古典本曲の会」
2016年6月27日月曜日
「第3回 東北系古典本曲の会」出演のご案内
第3回 東北系古典本曲の会
日時:2016年7月17日(日)17:00開演
会場:みちのく夢プラザ
福岡市中央区天神2-8-34 住友生命ビル1F
地下鉄天神駅2番出口
主催:箏・尺八アンサンブル
出演者:重兼正道、田中全、上津原丈生、竹井徹、山口籟盟曲目:本調、瀧落、虚空鈴慕、秋田菅垣、雲井獅子(総員)
山口は、3曲目の「虚空鈴慕」を演奏させていただきます。
ご来場、お待ちしております。
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