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2018年8月3日金曜日

三浦琴童譜の入れ物

私事ですが、常に尺八、つゆきり、そして三浦琴童譜は、どんなときも持ち歩いています。これは、高校時代に父の知り合いのギタリストが、僕に小銭入れを開いて、中にピックが入っているのを見せて下さり「ミュージシャンはね、いつも持ち歩いているんだよ!」とおっしゃったという思い出が、おそらく影響しているのですが…

…そういうわけで、僕も「ミュージシャン」のはしくれですので、常に尺八(二つ折りすれば、カバンに簡単に入る)、つゆきり、そして三浦琴童譜(琴古流の原点である、尺八本曲が全て記録されている)は、仕事に行くにも私用で出かけるにも、必ずカバンに入れているわけです(例外として、修学旅行、林間学校など、職務上いざという時は荷物をかなぐり捨てなければならないかもしれないときだけは、家に置いていきます)。

さて、何の話か分からなくなってきたのですが…、…そうそう、で、その「三浦琴童譜」を持ち歩いていると、周りとぶつかったり、ひどい雨の時は浸み込んだりするかもしれないということで、100均で購入したA4サイズのチャック付きケースに入れています。

これは非常に優れもので、ビニールで出来ているのでそんなに簡単には水を通さないのと、結構分厚いので本の保護もしてくれます。さらに、三浦琴童譜を入れた状態で縦に二つ折りできるため、背中に背負うような細長いカバンにも、二つ折りした吹料とともにすっぽり入ってしまうのです。



ところが最近、数年の使用の結果、だいぶこのケースが痛んできましたので、100均の有名店「ダイ⚪︎ー」に新しいのを買いに行きました。しかし…、以前ちょうどよかったサイズよりもなぜかどれも小さく、「ピッタリA4サイズ」という感じで、三浦琴童譜2冊を入れるとピッタリすぎて「二つ折り」になってくれないという問題が発生してしまいました。

仕方がないので、様々な「ダ⚪︎ソー」の店舗を周りましたが、どの店舗でも「ピッタリA4サイズ」ばかりで、ちょうどいいのがありませんでした。

諦めかけていたところ、本日たまたま、「⚪︎イソー」さんとは違う「Can★Do」という100均を発見し、チャック付きケースの売り場を確認したところ、なんと以前の通りすこしゆとりのある、理想通りのサイズのA4版のケースが「クリア・ポーチ」の商品名で売ってありました。



直ちに購入し、早速三浦琴童譜を入れてみたところ、これまで通りいい感じに入りました。一安心でした。





※ダイソ⚪︎さんの現行商品とは、これだけ大きさが違います。

2018年7月16日月曜日

ベビーパウダー2

今日の練習で、アゴだけでなく尺八側のこの面にもベビーパウダーを塗っておくと、汗の滑り止めがより持続するらしいことが分かりました。

15分くらいは持ちそうです。猛暑下の環境では試してませんが…

※写真のブルーはベビーパウダーではなく、アプリによる着色です、念のため…


2017年12月11日月曜日

尺八のデザイン

今更なんですけど、尺八って、結構デザインの美しい楽器ですね。

僕が初めて「デザインが美しい」と思った楽器はチェロです。で、次がギブソン・レスポール。両方ともふくよかな丸みを持った美しさなのに対し、尺八はただの長細いだけの笛だと思っていた時期がありましたが、尺八の持つ節の規則性やバランス、そして長細い中にある曲線美などは面白いですね。

以前にも書きましたが、僕の吹料は九州・熊本の阿蘇地方にお住まいであられた、故・利道道仁師作の1尺8寸管です。

有名銘柄の高級品というわけではないのですが、阿蘇地方のカントリーサイドな雰囲気そのままの、素朴な音色のする楽器です。竹盟社師範を許された時、利道さんにお願いして作って頂きました。

僕は昔、古管好きで、ずっと古管を求めていた時期が長かったのですが、途中で考えが変わり、「今ある新品の中から自分に合ったものを選び、それを『古管』になるまで使い続けよう」と決心したのです。「地産地消」という言葉がありますが、僕は九州の人間なので、折角尺八を作ってもらうなら、九州の尺八制作者に、九州の竹材で作ってもらいたいなと思ったんです。九州の空気を吸い、九州の水を飲み、九州の大地を踏みしめて生きてるわけですから。そういう人間だからこそできる音楽を演奏出来たらなと思っています。


2017年12月9日土曜日

「共済フォーラム」に五郎先生

この1週間、久しぶり(?)に五郎先生の研究に燃え、毎日五郎先生の演奏録音を聴いています。

で、これまた久しぶりに手にした「五郎先生アイテム」の一つをご紹介します。

熊本大学一回生、僕の初めてのアルバイトは「教職員共済会館」という所でした。これは、教職員の福利厚生施設なんですが、宿泊や結婚式場、会議室、宴会場等を兼ね備えたものでした。

僕はその宴会場の横にあるパントリー(料理やお酒等を運びだしたりするためのスタッフルームみたいなもの?)に、毎月やってくる「共済フォーラム」という雑誌を何気なく開いた所、なんとあの憧れの山口五郎先生がなぜか載っておられたのです。



当時僕は、部室にあった邦楽ジャーナルの通販で入手した琴古流、特に五郎先生の三曲や本曲に衝撃を受け、夏の学生邦楽フェスティバルで実際に琴古流の譜本や奏法を目の当たりにし、琴古流への転門を志していた頃でした。そんな時、邦楽と何の関係もない所に五郎先生の記事。今からすれば、何だか深いご縁とでも言えるような感じがします。

当時(2000年12月)は、まだ五郎先生がお亡くなりになってからそんなに時が過ぎておらず、三曲の代表的な演奏写真として取り上げられたのでしょう。しかも、僕が初めて聴いた五郎先生の三曲合奏の音源と同じ「四季の眺」の演奏写真なのです。

しかも、実は私事ですが僕は父も教職員であって、熊大受験の際はまさにこの共済会館に一泊宿泊する予定になっていたのです(たまたまリニューアル工事のため、別施設に急遽変更)。

特に資料として貴重なわけでも、グッズとしてプレミアが付きそうなものでも何でもないのですが、五郎先生に心酔した初期の思い出の品として、大切に取ってあります。




2017年11月9日木曜日

三浦琴童譜のレプリカ

僕の使っている、琴古流本曲の「三浦琴童譜」は、学生時代にオリジナルを元に、なるべく忠実に再現した自作のレプリカなんですが、オリジナルと同じような経年変化が出てきました。
表紙は「仙通(せんつう)」と呼ばれる表装用の布地なんですが、なんと縦糸は絹、横糸は和紙!なんだそうです。ですから、このように角からほつれてくるわけです。
元にしたオリジナルは、製本された昭和3年から何十年も経て、この部分がかなりほつれていました。



ちなみに「仙通」については、熊本の老舗の表装やさんにオリジナルを見て直接教えていただき、そのお店でこのレプリカ用の布も購入したので、間違いない情報だと思います。
表装の業界からすると、そんなに高価な布ではないそうです。
ちなみに、楽譜の紙は、機械漉きの鳥の子紙という和紙だということで、そちらも同じく鳥の子紙にて再現しています。




オリジナルに付いていた、茶色の包み紙も、茶封筒を利用して再現しました。
茶色の包み紙の題簽の上下がズレているのも、オリジナルの再現です。
ちなみに、左右に貼り付けている補強紙は、角が破れたためで、オリジナルもこの部分が破れていました。

2017年8月29日火曜日

中継ぎグリス

Facebookでのお知り合いから、中継ぎに使用しているグリスについてご質問を頂き、自分の使っているグリスをご紹介したり、その自分のグリスも丁度なくなってきたので新品を買ってみたりなどしましたので、この場でもご紹介させていただきます。

僕が使っているのは、「エーゼット 万能グリース 高速ベアリング用」という、工業用グリスです。

中継ぎグリスに関しては、色々な方にご紹介いただいて、リコーダー用やら、木管楽器用のコルクグリスやら、いろいろ試していたのですが、なかなか気にいる物がありませんでした。

そんな中、現在使用している楽器を制作されていた故・利道道仁師(熊本県阿蘇在住)にお借りした楽器のグリスが非常に素晴らしく、新品の愛管を受け取る時に何のグリスなのかお伺いしたところ出してきてくださったのが、この工業用グリスだったのです。

「工業用グリス!?」と初めは驚きを隠せませんでしたが、その「つるっ!」と入る、軋みのない感触は、これまでのどのグリスをも圧倒的に凌駕していたので、ご好意に甘えて利道さんからフィルムケースに分けて頂いて使っていました。




しかし、さすがに6年もするとこれが底を尽きかけていましたので、グリスをご紹介するにあたり、自分自身も新品を買ってみて、実際の使用感を確かめてみようと思い、本日購入してきました。





パッケージのデザインは、基本的に変わっておらず、製品の歴史を感じさせます。



肝心の中身ですが、う〜ん、やや異なっていますかねぇ…?



色が、以前のは「烏龍茶の薄い色」という感じの透明な茶色だったんですが、今回のはもうちょっと濁った色というか、片栗粉を烏龍茶に溶いたとでもいうような感じになっています。

つけた後の中継ぎの雰囲気も、以前の方が「つるっと感」が強かったような気がします。ちょっとだけ「さらっ」としている感じです。



まあしかし、どのみち以前のは殆ど切れてしまっているので、このグリスを使用していこうと思います。使い心地は悪くないです。


裏の注意書きを初めて見ました。
なんと、「素手では触らないように」になっています!
これまで、ずっと薬指で塗ってました。
塗った後は、すぐに石鹸で洗っていますが。
…結局、いつものように薬指で塗ってしまいました。






余談ですが、利道さんがおっしゃるには、1週間に一度は完全に拭き取って塗り直した方がいいそうです。中継ぎに着いたゴミ等で、滑りが悪くなったり、中継ぎが汚れると音にも影響がある(?)とのこと。僕の場合、完全に週一回ではないですが、「中継ぎが滑りが悪くなってきたな」と思ったら、ティッシュで拭き取って塗り直し、同時に尺八に椿油を塗ることにしています。

利道さんによれば、椿油も「塗った後の拭き取り」が大事だそうで、僕もベトベトのままにせず、必ずキッチンペーパーで拭き取っています。オイルを塗ると「ツヤが消える」のは、拭き取らないからだそうで、「染み込ませよう」と思ってベタベタのまま置いておくのは逆効果で、ツヤがなくなるんだそうです。

2017年5月5日金曜日

アゴあたりのすべり防止には、ベビーパウダー

暑い季節が近づいてきましたね。

この季節が来ると、僕の心配事は
「アゴあたりがズルズルすべること」
です。

冬は乾燥肌、夏は汗っかき…
困っています。


今日も、「笹の露」「残月」といった長い曲を練習すると、アゴのところに汗がにじみ始め…


…と、たまたま思いついたのが、
「アゴあたりにベビーパウダーを塗ると解決するのでは!?」
という思いつきなのです。



なぜ「ベビーパウダー」を持っているかというと、実は尺八とは完全に別件で、クルマのメンテナンスに使用するために最近購入していたのです。

そのメンテナンスというのは、こちら

レガシィのダッシュボードが、経年変化でべたつき始めたので、半信半疑ながらこの通りにやってみたのでした。ちなみに、こちらの方は本当にうまくいったので、ブログでレポートしなければ…と思いながら、そのままになっていたんですが…



話を戻しまして、で、尺八のズルズルすべりに効果があったかというと、ありました!!


汗がにじみ出て、普段だったら「こりゃ、やばい!」というレベルになる、額の汗、首筋の汗が気になるレベルになっても、アゴあたりだけは嘘のようにいつもの通りです。

これは、個人的に非常に大発見でした。

どのくらいの量を、どのタイミングで塗れば適切なのか、といったあたりはこれから研究を要しますが。尺八のアゴあたりにベビーパウダーが着くのが気にはなりますが、とりあえず夏の汗かきシーズンを無事乗り越えられるのであれば、有力な対策法が見つかったと言えそうです。また、詳しく使用方法が固まりましたら、続編のレポートをさせていただきます!

2017年1月25日水曜日

リップクリーム

冬の乾燥は僕にとって天敵で、唇や顔の皮膚が乾燥してバリバリになると、まず尺八の調子が悪くなってしまうので、日々のケアには細心の注意を払っています。

風呂では唇の角質を落とし、上がったらゆふいんの温泉濃縮液、パックスの自然派化粧水、同じくパックスのベビーオイルをぬり、マスクで保湿して寝ています。冬の間は、家でも、そして職場でも差し支えない時は常にマスク。全ては尺八の調子を維持するためです。

しかし、ここ数日の寒波で、乾燥が酷く、今日はもう甲の高い方の音がスカスカになってしまいました。特に本曲での、甲の五のヒの延ばしと、その後のスリ(アゴでのカリ上げ)は、ひどい有様になってしまいました。

そんな僕を見かねて、妻が出してくれたのが、このリップクリームです。

個人的にリップクリームは苦手で、尺八を吹く前に塗るとまずいいことがありませんでした。「唇が保湿される」というよりも、「唇の上に膜ができる」ような感じになってしまい、かえって音が出なくなってしまうのです。

なので、最初は僕も難色を示したのですが、かなり勧められた上、今日は平日だし、ダメ元でやってみるかという気になって塗ってみました。すると!!なんと、これまでのリップクリームと違って「膜ができる」感じがなく、しかもその後吹いてみると、塗る前よりもかなり調子が良くなっていたのです!甲の五のヒやスリも、クリアに出せました。

妻によると「オーガニック生活便」という、自然派商品の通販で買ったんだそうです。冬の強い味方ができて、心強いです!


2016年6月24日金曜日

譜面台

買ってしまいました、譜面台。

琴古流尺八は、古典の演奏がメインで、紋付で正座、譜面は毛氈や畳の上に直置きが基本。「譜面台は、必要ない!」と、これまで持ってませんでした。

しかし、イスに座ってのライブ会場など、様々なシチュエーションでも演奏の可能性を探って行きたいと考え直し、ついに譜面台購入に踏み切りました。

…なんだ、そんなことか、と言われそうな小さな話題なのですが、個人的には結構革命的な出来事なのです。



2016年2月27日土曜日

空腹は最大の敵

個人的に、尺八演奏時に最も困るのが「空腹」です。

尺八は、吹くのに結構体力を使う上に、長い曲が多いので、空腹や血糖値低下によるパワーダウンが致命傷です。古曲の長いものなどは、20〜30分くらい、掛け合い以外は連続してずっと吹き続けなければなりません。

そこで、下合せや本番など、調子が落ちては困る場面で、必ず手元に置いているのが、これです。
 
明治ミルクチョコレート(個包)


大体、どこのコンビニでも置いてあるので、会場へ行く途中に買っていきます。値段は100円で、個包で10個ほど入っているので、ちょいちょいつまみやすいです。三曲の会など、朝から夕方までの長丁場で、数曲おきに出演の時などは、食事から時間が経ってしまった頃に大きな曲が来たりするので、これをつまんでお腹の塩梅を整えるのは僕にとっては必須です。


来週、いつもお世話になっている糸の先生の初弾会があり、今日は下合せでしたので、このチョコレートにお世話になりました。来週も買うことになるでしょう。