2016年6月30日木曜日

【web演奏会】山田流箏曲「岡康砧」

梅雨の中休みの晴れの日に、ふと外曲が吹きたくなり、山田流箏曲「岡康砧」を稽古しました。

web演奏会がずっと本曲続きなので、「古伝三曲」前の気分転換もかねて、6月末日にアップしてみました。
あまり速い曲は得意な方ではなく、時々指がもつれ気味ですが、ご愛嬌ということで

それにしても「岡康砧」、やはりいい曲ですね。梅雨に入り、モヤっとした「霧海篪鈴慕」の稽古が続いていた中、気分をシャキッとできてよかったです。

2016年6月27日月曜日

「第3回 東北系古典本曲の会」出演のご案内

第3回 東北系古典本曲の会

日時:2016年7月17日(日)17:00開演
会場:みちのく夢プラザ
 福岡市中央区天神2-8-34 住友生命ビル1F
 地下鉄天神駅2番出口
主催:箏・尺八アンサンブル
出演者:重兼正道、田中全、上津原丈生、竹井徹、山口籟盟
曲目:本調、瀧落、虚空鈴慕、秋田菅垣、雲井獅子(総員)


山口は、3曲目の「虚空鈴慕」を演奏させていただきます。
ご来場、お待ちしております。

2016年6月26日日曜日

筑前琵琶・琴古流尺八「あつもり」第2回目の本番に向けて

コーヒーサロン・はら さんで開催される、7/10の熊本地震&東日本大震災チャリティーコンサートに向けて、筑前琵琶の石橋さんと、筑後船小屋駅横の九州芸文館でリハーサルを行ってきました。

九州芸文館は、新国立競技場で有名な隈研吾氏の設計による、モダンなデザインが印象的でした。九州新幹線の駅の真向かいにあり、”九州・筑後の地からの文化の発信”という、力強いアピールが感じられました。
今回は、敷地内にある「アネックス」というガラス張りの別館をお借りしてのリハーサルでした。ここは、ライブ会場などにも使用出来る、デザインも音響も優れたところで、本当に気持ち良くリハーサルを行うことができました。





そのときのリハーサル音源(全曲通し)に、写真をつけて、YouTubeにアップしております。

もしよろしければ、ご感想やご意見などをいただけるとありがたいです。特に、我々演奏当事者では気づかないような改善点などを教えていただけるとありがたいです。

演奏本番に向けて、より良い演奏を目指し、稽古に励みたいと思います。
もしよろしければ、コメントをいただけるとうれしいです。
(Facebook上にもあげておりますので、そちらでも結構です)

忌憚のないアドバイスをお待ちしております。どうぞよろしくお願いいたします。

2016年6月24日金曜日

譜面台

買ってしまいました、譜面台。

琴古流尺八は、古典の演奏がメインで、紋付で正座、譜面は毛氈や畳の上に直置きが基本。「譜面台は、必要ない!」と、これまで持ってませんでした。

しかし、イスに座ってのライブ会場など、様々なシチュエーションでも演奏の可能性を探って行きたいと考え直し、ついに譜面台購入に踏み切りました。

…なんだ、そんなことか、と言われそうな小さな話題なのですが、個人的には結構革命的な出来事なのです。



2016年6月20日月曜日

コーヒーサロンはら 復興支援チャリティー出演

こちらのチャリティに出演させて頂きます。
久しぶりに、石橋さんの琵琶との共演で、楽しみにしております。

7月10日チャリティーコンサート
熊本地震&東日本大震災

「筑前琵琶筑後旭会"Kochou"」(16時半より3曲)のうち、石橋旭姫さんとの「あつもり」で演奏させて頂きます。

大牟田周辺の音楽家があつまり開催されるチャリティーコンサートとのことです。

ご来場頂けましたら、幸いです。

2016年6月18日土曜日

霧海篪鈴慕あれこれ1

「霧海篪鈴慕(むかいぢれいぼ)」を稽古しております。
来月のweb演奏会の曲です。

この曲は、「古伝三曲」という、尺八本曲の中でも最も宗教的に重みを持つ3曲のうちの一つです。気合いが入ります。



練習しながら、かつて「霧海篪鈴慕」を稽古していたときの思い出が蘇ってきます。

今日、曲を吹きながら脳裏に浮かんだ景色は、かつて修行時代に住んでいた、兵庫県伊丹市の猪名川河川敷で、霧海篪鈴慕の暗譜に取り組んでいたときの風景です。



「古伝三曲は全て暗譜したい!」ということで、「真虚霊」「虚空鈴慕」は覚えたのですが、霧海篪が一番、曲の掴み所がモヤっとしていて、中々覚えられません。それこそが、霧海篪鈴慕の曲の特徴なのかなと、暗譜稽古を通して感じました。

因みに、ダントツ暗譜しやすいのが、虚空鈴慕。曲の長さは長いですが、カタチが整っています。

古伝三曲を、外曲に例えると、虚空鈴慕→八重衣、真虚霊→残月のように思えますが、霧海篪鈴慕は???夕辺の雲?ですかね??

話がそれましたが、グーグルマップで、かつての野外稽古場の場所を見つけて懐かしんでしまいました。ストリートビューで、本当にリアルに見られますね。神津大橋のたもとから、堤防沿いにちょっと下ったところで練習してました。冬頃だったので、よく川霧がいい塩梅にかかっていて、曲想にピッタリでした。(猪名川は川霧が出やすく、そのせいで冬はJR福知山線がよく遅れてました)




2016年6月15日水曜日

【web演奏会】10分で琴古流本曲「京鈴慕」

琴古流本曲36曲の第7曲目は「京鈴慕(きょうれいぼ)」です。

「鈴慕」の名称につきましては「九州鈴慕」のときにご紹介させて頂きましたとおり、
「虚鐸伝記」の故事に関連付けられて、尺八の曲のジャンル名になったり、
単に「尺八の曲名」という意味をなす接尾語のように使われたりしたことで、
日本各地の虚無僧寺に伝わる楽曲の多くが「○○鈴慕」となったようです。
その意味からすると「京鈴慕」は、「京都に伝わる鈴慕」という意味に解釈できます。

名前の通りこの曲は「志図の曲」「琴三虚霊」「吉野鈴慕」とともに、
京都の宇治吸江庵にて龍安より初世黒沢琴古が伝授されています。



ちなみに、琴古流本曲成立当初は、現行の曲順とは異なっていたようです。
『琴古手帳』では、いわゆる「古伝本手三曲」(霧海篪、虚空、虚霊)が36曲の冒頭に来ており、
その後に、瀧落から京鈴慕までが「行草の手」と称されて、続いています。
実際に教授される順番も、かつては霧海篪が一番最初だったようで、
尺八根本の「本手」である霧海篪や虚空を習ったあとに(ただし、虚霊はあとまわしにされていた?)、
派生的な「行草の手」や「真の手」(琴三虚霊以降の表の曲)を伝授されていたようなのです。
現在、一番最初に本曲の基礎固めとして習われている「一二三鉢返調」が成立するのは、だいぶ後のことです。

そういうわけで、瀧落の曲、秋田菅垣、転菅垣、九州鈴慕、志図の曲、京鈴慕の6曲は、
あまり肩肘張らず、すこし気楽に演奏できる本曲のように感じられ、
聴きやすい旋律が多かったり、音楽的に楽しみやすい要素が強かったりする曲が多いように思います。

竹盟社では、この6曲を「学行の手」とも呼ばれています。
一二三鉢返調を習った後、古伝三曲に至るまでの修練の曲として重要視されていることが伺えます。

この後は、尺八本曲の中でも特に大切に伝承されてきた「古伝三曲」が待ち構えています。
気合が入ります。


2016年6月10日金曜日

みちのく夢プラザで尺八本曲演奏

来月、7月17日に、福岡市中央区天神にある「みちのく夢プラザ」にて、福岡および近隣県の尺八家有志による、尺八本曲の演奏会があり、私も出演させて頂くことになりました。

詳細のご案内は後日になりそうですが、一月ほどで本番を迎えますので、取り急ぎご案内させて頂きます。



日時:平成28年7月17日(日)17:00〜
場所:福岡市中央区天神2丁目8-34
みちのく夢プラザ



山口籟盟は、「虚空鈴慕」を演奏予定です。
「みちのく夢プラザ」は、東北地方の物産館のような所だそうで、お客様がお買い物されている中で演奏があっているような雰囲気だということです。もしよろしければ東北地方の地元食材や物産を吟味しながら、尺八の音色に耳を傾けられてはいかがでしょうか。ご来場お待ちしております。


2016年6月3日金曜日

YouTubeの威力

私事ですが、自分は純邦楽、クラシックとならんでロックも好きで、ビートルズとかツェッペリンとかもよく聴くんですが、最近AC/DCという、オーストラリアのバンドが好きです。

高校時代に、本屋でギター雑誌を立ち読みしていたら、小柄なギタリストがスクールボーイスタイルで、真っ赤なギブソンSGを抱きかかえ、ステージ上を暴れまくっている写真に衝撃を受けたのですが、当時は家にネットなどなく、バンドの音を聴こうとするならば、CDショップに行って3000円近いアルバムを買わないとどんな音楽かを知ることもできなかったので、このバンドのサウンドとは縁を作れず今日まで来たのでした。


そんなAC/DCの曲にハマったきっかけは、なんとYouTubeで見かけた"Juliana Vieira"という、ブラジルの女性ギタリストでした。大変上手な上に、本当に楽しそうにギターを弾いていて、まるでギターが自分の分身か何かのようだったので、すっかりファンになってしまいました。この演奏を聴いて、逆にAC/DCの音楽にも興味を持ち、高校生以来、十数年間ぶりに実際に聴いてみることになったわけです。


Juliana Vieiraさんは、プロのギタリスト(?)のようではありますが、CDを出して活動というよりも、地元でライブをやったり、BOSSなどの機材メーカーと契約して動画を作成し広告塔になったりといったお仕事をされているようですね。機材のデモをカバー曲でやりながら、自分のオリジナルも公開したりしているようです。


それにしても、十数年前は、CDでメジャーデビューしないと音も聴いてもらえなかったのに、今では個人がどんどんYouTubeに演奏を上げて、それに興味をもった人がビッグバンドの検索をしたりするんですから、時代も変わったものですね。私も、稚拙な演奏かもしれませんが、自分なりに色んな演奏を発表し、少しでも多くの方に尺八に興味を持って頂けたらと、僭越ながら思っております。

2016年6月2日木曜日

来来亭・甘木インター店3周年&レガシィ19万5000キロ

関西では有名なラーメンチェーン店、「来来亭」の甘木インター店が、開店3周年とのことです。

滋賀県発祥の「来来亭」は、京都の「天下一品」と並んで、関西でも有名なラーメン屋さんですね。関西での修行時代によく食べに行った思い出深いお店です。「関西の豚骨ラーメン」には中々馴染めませんでしたが、この「来来亭」の醤油味は、九州の豚骨にはない魅力的な味わいで、当時から大好きでした。

九州に帰郷して、来来亭が中々見当たらないことに一抹の淋しさを感じていた所が、ある日、田主丸の筑後川挟んで真向かいにある甘木(あまぎ)に、新しく店舗ができているのを発見しました。それ以来、醤油ラーメンが食べたい時はこちらに訪れていたのですが、もうあれから3年も経ってしまったとは…

※豚骨ラーメン文化の福岡ならではの但書き


妻は九州の出ではないので、豚骨より醤油の方が安心感があったようで、この店が出来てからは、ファミリーでは、久留米ラーメンの店よりも来来亭に行く回数の方が増えましたもんね。当時は赤ちゃんだった息子も、もうすぐ4歳で、今日も「来来亭に行きたい!」とせがまれての出発でした。月日が流れるのは、早いものです。

※醤油スープに、背脂と一味唐辛子が入っているスープ。個人的な好みで、一味唐辛子はいつも抜いています。因みにここ、チャーハンもえらいうまかです!


さらにその帰りがけ、新車から8年目となる、愛車のレガシィが、走行距離19万5000キロとなりました。このクルマで、関西時代、来来亭やら天下一品やらをあれこれまわったものです。新車の時は、走行距離9キロのスタートでした。もうすぐ20万キロ!!…ああ、2回目のタイミングベルトの交換…