2014年2月15日土曜日

アバド指揮、モーツァルト管弦楽団のブランデンブルグ協奏曲

最近、情報に疎くて、イタリアの指揮者、クラウディオ・アバド氏が一月になくなっていたことを知りませんでした。久留米のタワレコに、追悼コーナーが組まれていました。

さて、最近バッハを聴き始めました。まず最初に聴いたのは、シュタルケル氏の無伴奏チェロ組曲。晩年の名演で、重厚な音色が素敵です。バッハは何故か昔から食指が伸びなかったのですが、有名な第一番のプレリュードが聴きたくなり、CDを買いました。最近のクラシックのCDは、音がいいですね。

続いて興味を持ったのが、ブランデンブルグ協奏曲です。色々なディスクが出ていますが、驚いたのはあまりに廃盤が多いこと。レコード誌等で取り上げられているような名盤でも、調べると既に廃盤というようなことがあり、選択に手間取りました。今はクラシックのCDはよほど売れないのでしょうね。

結果として、先述のアバド氏が2007年に振ったこのディスクに落ち着きました。丁度良いことに、久留米のタワレコに輸入盤が置いてありました。

全体的に天に昇るような明るい演奏で、録音も綺麗でとても良いCDでした。モーツァルト管弦楽団は、アバド氏が有能な若手を集めて組んだオケだそうで、この録音は映像を取りながらのライブ録音だったそうです(DVDやBlu-rayの方が有名だそうですね)。第5番の3楽章で、ヴァイオリンとフルートの綺麗なユニゾンの部分があり、三曲に通じる美しさを感じました。バッハやモーツァルトは、過剰に感情表現に走り過ぎず、ある種の冷静さを併せ持った形式美のようなものを感じます。そういうところが、地歌箏曲や琴古流本曲と本質的に似ているのではないでしょうか。ブランデンブルグ協奏曲のフルートパートを意識して尺八を吹いてみると、いい気分で抜けのいい演奏をすることができました。バッハから色々学んで、自分の尺八を高めて行きたいです。

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