「霧海篪鈴慕(むかいぢれいぼ)」を稽古しております。
来月のweb演奏会の曲です。
この曲は、「古伝三曲」という、尺八本曲の中でも最も宗教的に重みを持つ3曲のうちの一つです。気合いが入ります。
練習しながら、かつて「霧海篪鈴慕」を稽古していたときの思い出が蘇ってきます。
今日、曲を吹きながら脳裏に浮かんだ景色は、かつて修行時代に住んでいた、兵庫県伊丹市の猪名川河川敷で、霧海篪鈴慕の暗譜に取り組んでいたときの風景です。
「古伝三曲は全て暗譜したい!」ということで、「真虚霊」「虚空鈴慕」は覚えたのですが、霧海篪が一番、曲の掴み所がモヤっとしていて、中々覚えられません。それこそが、霧海篪鈴慕の曲の特徴なのかなと、暗譜稽古を通して感じました。
因みに、ダントツ暗譜しやすいのが、虚空鈴慕。曲の長さは長いですが、カタチが整っています。
古伝三曲を、外曲に例えると、虚空鈴慕→八重衣、真虚霊→残月のように思えますが、霧海篪鈴慕は???夕辺の雲?ですかね??
話がそれましたが、グーグルマップで、かつての野外稽古場の場所を見つけて懐かしんでしまいました。ストリートビューで、本当にリアルに見られますね。神津大橋のたもとから、堤防沿いにちょっと下ったところで練習してました。冬頃だったので、よく川霧がいい塩梅にかかっていて、曲想にピッタリでした。(猪名川は川霧が出やすく、そのせいで冬はJR福知山線がよく遅れてました)
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