これまで、野外練習は暗譜曲が中心でしたが、そろそろそれだけでは不十分になって来ました。特に、六月末にある社中の浴衣会のお声掛けを頂きましたので、園の秋と若菜の練習に精を出しています。二曲とも、あまり馴染みのなかった曲なので、当然譜面とにらめっこです。というわけで、野外で譜面を見るために買ったグッズが、写真に写っているA3クリアケースです。これで多少の風が来ても楽譜が安定して練習に集中出来ます。
さて、そんな塩梅で、今日の夕方も中央公園で練習していましたら、嬉しいお客さんが来てくれました。何と、地元の小学3〜4年生の女の子4人が、
「聴いてもいいですか」
と、目の前で演奏(練習)を聴いてくれたのです!
演奏が終わると、
「何という楽器なんですか?」
「珍しい楽器なんですか?」
「楽譜は昔の日本語で書いてあるのですか?」
…と、丁寧な言葉遣いで色々尋ねてくれ、お菓子をくれました(おいしかったです、ありがとう!!)。
どうして尺八を聴いてみようという気になったのか、不思議に思ったので、
「どんな音に感じたの?」
と尋ねてみると、
「きれいな音」
「リコーダーに似てるけど、音の幅が広い」
「大きな音」
などと答えてくれました。それから、色々としゃべりましたが、そのあとお家の人と出かけるらしく、別れを告げて帰って行きました。私は再び園の秋を吹き始めましたが、向こうから時々振り返ってくれました。
それにしても、現代曲でも、今流行りの曲でもない、古曲の「園の秋」をあんなに真剣に興味を持って聴いてくれて、まるで自分の演奏会で大成功したかのように本当に嬉しかったです。今まだ口の中に、ほのかにあの時もらったお菓子の香りが残っています。
※ちょうど、コンクリート製のステージのようなものがあり、練習机代わりに最適です!(地べたに置いているわけではありません!)
2012年5月27日日曜日
2012年5月26日土曜日
本日の朝食
久留米産美味しいモーニングセットです。
先ほど、クルマで一走りパン屋「木村屋」本店へ。ここは久留米の老舗で、あんパンを考案したことでも有名な東京銀座の「木村屋總本店」から暖簾分けしたお店。あんパンはもちろん酒種が使用され、桜の塩漬けが乗っかっていました。また、「まるあじ」というメロンパンも古い歴史を持つ逸品で、外のビスケット層のサクサク感がたまりません。ここは着色料、保存料無添加で、毎日朝に焼き上がったものをすぐ売るというのがウリだそうで、焼きたてを美味しく頂きました。
また、コーヒーは、大川と久留米に店舗を持つ「あだち珈琲」というお店の品。ついにヒロコーヒーのストックがなくなったので、ネットで出会ったスペシャリティコーヒーの専門店に足を運びました。お気に入りのエルサルバドルが残りわずかにあったので、ラッキーでした。ヒロコーヒーは、結構焙煎の具合が苦味成分を強めに仕上げていたように思いましたが、こちらは苦味はほどほどに、酸味を程よく調和させて美味しさを作り出しているように感じました。私はどちらかというと酸味は苦手な方でしたが、これまで飲んだことのない不思議な美味しさを味わい、後味もスッキリ、豆の良さを感じました。久留米の恵みに感謝の朝食でした!
先ほど、クルマで一走りパン屋「木村屋」本店へ。ここは久留米の老舗で、あんパンを考案したことでも有名な東京銀座の「木村屋總本店」から暖簾分けしたお店。あんパンはもちろん酒種が使用され、桜の塩漬けが乗っかっていました。また、「まるあじ」というメロンパンも古い歴史を持つ逸品で、外のビスケット層のサクサク感がたまりません。ここは着色料、保存料無添加で、毎日朝に焼き上がったものをすぐ売るというのがウリだそうで、焼きたてを美味しく頂きました。
また、コーヒーは、大川と久留米に店舗を持つ「あだち珈琲」というお店の品。ついにヒロコーヒーのストックがなくなったので、ネットで出会ったスペシャリティコーヒーの専門店に足を運びました。お気に入りのエルサルバドルが残りわずかにあったので、ラッキーでした。ヒロコーヒーは、結構焙煎の具合が苦味成分を強めに仕上げていたように思いましたが、こちらは苦味はほどほどに、酸味を程よく調和させて美味しさを作り出しているように感じました。私はどちらかというと酸味は苦手な方でしたが、これまで飲んだことのない不思議な美味しさを味わい、後味もスッキリ、豆の良さを感じました。久留米の恵みに感謝の朝食でした!
2012年5月19日土曜日
二週間が経ちました
新管が来てから毎朝、可能な日には朝夕音出しを続けています。
竹を受け取った5/3から、はや二週間が経過しました。最初、少しなりにくいように感じていた低音部も、管全体でしっかり鳴るようになって来ました。高音部(ヒ、ハなど)は、最初からよく音が出ています。私は個人的に、これまで乙音はよく鳴るものの、甲の高い音が苦手でかすれやすい所があったのですが、この竹は自分に合っているのか、本当に甲音が乙のように楽に出てくれて助かります。音色はやはりいかにも「新管!」という感じですが、琴古らしい響きはしっかりと持っており、今だからこそ味わえる初々しい竹の音色を楽しんでいます。
竹を受け取った5/3から、はや二週間が経過しました。最初、少しなりにくいように感じていた低音部も、管全体でしっかり鳴るようになって来ました。高音部(ヒ、ハなど)は、最初からよく音が出ています。私は個人的に、これまで乙音はよく鳴るものの、甲の高い音が苦手でかすれやすい所があったのですが、この竹は自分に合っているのか、本当に甲音が乙のように楽に出てくれて助かります。音色はやはりいかにも「新管!」という感じですが、琴古らしい響きはしっかりと持っており、今だからこそ味わえる初々しい竹の音色を楽しんでいます。
2012年5月17日木曜日
2012年5月13日日曜日
尺八のメンテナンス
利道道仁師に教えていただいた、尺八のメンテナンス方法
・稽古が終わった後は、全体をしっかり乾拭きし、手あかをとっておくと、ツヤが出てよい。よく誤解している人がいるが、油などを塗って、染み込ませるためにそのままにしたりすると、かえってツヤが失われてしまう(露で変色してカサカサになった指跡のように)油を塗るのは割れ防止に効果的だが、塗ったら必ずしっかり拭き取る事
・中継ぎの油は、二週間に一度は全て拭き取り、交換する。結構埃などが付着して、汚れている。すると、意外に音に影響する。新しい油は薄く塗る。管内にはみ出ると、漆によくない
・温度の急激な変化は割れにつながるので、要注意。寒くて鳴りにくいからと、コタツや暖房器具で暖めるのはご法度である。もし鳴りにくければ、管内だけ少々湿らせてさっと拭き取れば、なりやすくなる。ただ、竹の表面はなるべく濡らさないこと。
・今回の竹は、固めで繊維の密度も高いので、割れやすい。いい竹材ほど、どうしても割れやすくなる。
…割らないように、気をつけます!!
・稽古が終わった後は、全体をしっかり乾拭きし、手あかをとっておくと、ツヤが出てよい。よく誤解している人がいるが、油などを塗って、染み込ませるためにそのままにしたりすると、かえってツヤが失われてしまう(露で変色してカサカサになった指跡のように)油を塗るのは割れ防止に効果的だが、塗ったら必ずしっかり拭き取る事
・中継ぎの油は、二週間に一度は全て拭き取り、交換する。結構埃などが付着して、汚れている。すると、意外に音に影響する。新しい油は薄く塗る。管内にはみ出ると、漆によくない
・温度の急激な変化は割れにつながるので、要注意。寒くて鳴りにくいからと、コタツや暖房器具で暖めるのはご法度である。もし鳴りにくければ、管内だけ少々湿らせてさっと拭き取れば、なりやすくなる。ただ、竹の表面はなるべく濡らさないこと。
・今回の竹は、固めで繊維の密度も高いので、割れやすい。いい竹材ほど、どうしても割れやすくなる。
…割らないように、気をつけます!!
2012年5月5日土曜日
しっかり鳴らす
竹を持ち替えて、これから音作りという時ですが、あらためて「しっかり鳴らす」事を出来るようにならねば、と感じています。
竹を受け取ってから、やや探り探りの吹き方になっていましたが、今日の夕方の練習で、思い切ってパワー全開にしてみました。いくつかまだポイントがつかめない音もありましたが、竹そのものはしっかりとその息に応えてくれました。
お借りしていた竹よりも、歌口の感じがピッタリ合うので、先日の「虚無僧が、天蓋をかむり、草木や大地に染み込ませるように吹く」を意識しなくても、思い切って全開に出来ます。先ずは、最大出力を上げないといけません!
竹を受け取ってから、やや探り探りの吹き方になっていましたが、今日の夕方の練習で、思い切ってパワー全開にしてみました。いくつかまだポイントがつかめない音もありましたが、竹そのものはしっかりとその息に応えてくれました。
お借りしていた竹よりも、歌口の感じがピッタリ合うので、先日の「虚無僧が、天蓋をかむり、草木や大地に染み込ませるように吹く」を意識しなくても、思い切って全開に出来ます。先ずは、最大出力を上げないといけません!
2012年5月4日金曜日
新管!!
昨日、頼んでいた新管が、ついに出来上がりました!
製作をお願いしていたのは、熊本県は阿蘇高森にご在住の製管師、利道 道仁(りどう どうじん)師です。熊大に通っていた頃からお付き合いのあった方ですが、楽器を製作して頂くのは、今回が初めてです。
道仁銘の尺八は、太く豪壮な鳴りと抜けを特徴としながらも、優雅な竹らしい音色も合わせ持った、まさに阿蘇の大自然のスケール感が具現化したような竹です。今回は、私からの様々な要望も聞いてくださり、かつ、利道師のこだわりも貫かれ、本当にいい楽器に仕上がりました。特に「リ」が、素晴らしい音色で、一メリものが楽しみです。
師匠は、「真っさらの尺八の音が変化するのは、最低1年。毎日吹いた場合は10か月」とおっしゃっておられました。これからがまさに音作りです!!
(一番手前が、今回の新管です。中:製作中にお借りしていたもの、奥:利道師の愛管)
製作をお願いしていたのは、熊本県は阿蘇高森にご在住の製管師、利道 道仁(りどう どうじん)師です。熊大に通っていた頃からお付き合いのあった方ですが、楽器を製作して頂くのは、今回が初めてです。
道仁銘の尺八は、太く豪壮な鳴りと抜けを特徴としながらも、優雅な竹らしい音色も合わせ持った、まさに阿蘇の大自然のスケール感が具現化したような竹です。今回は、私からの様々な要望も聞いてくださり、かつ、利道師のこだわりも貫かれ、本当にいい楽器に仕上がりました。特に「リ」が、素晴らしい音色で、一メリものが楽しみです。
師匠は、「真っさらの尺八の音が変化するのは、最低1年。毎日吹いた場合は10か月」とおっしゃっておられました。これからがまさに音作りです!!
(一番手前が、今回の新管です。中:製作中にお借りしていたもの、奥:利道師の愛管)
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