これまで、野外練習は暗譜曲が中心でしたが、そろそろそれだけでは不十分になって来ました。特に、六月末にある社中の浴衣会のお声掛けを頂きましたので、園の秋と若菜の練習に精を出しています。二曲とも、あまり馴染みのなかった曲なので、当然譜面とにらめっこです。というわけで、野外で譜面を見るために買ったグッズが、写真に写っているA3クリアケースです。これで多少の風が来ても楽譜が安定して練習に集中出来ます。
さて、そんな塩梅で、今日の夕方も中央公園で練習していましたら、嬉しいお客さんが来てくれました。何と、地元の小学3〜4年生の女の子4人が、
「聴いてもいいですか」
と、目の前で演奏(練習)を聴いてくれたのです!
演奏が終わると、
「何という楽器なんですか?」
「珍しい楽器なんですか?」
「楽譜は昔の日本語で書いてあるのですか?」
…と、丁寧な言葉遣いで色々尋ねてくれ、お菓子をくれました(おいしかったです、ありがとう!!)。
どうして尺八を聴いてみようという気になったのか、不思議に思ったので、
「どんな音に感じたの?」
と尋ねてみると、
「きれいな音」
「リコーダーに似てるけど、音の幅が広い」
「大きな音」
などと答えてくれました。それから、色々としゃべりましたが、そのあとお家の人と出かけるらしく、別れを告げて帰って行きました。私は再び園の秋を吹き始めましたが、向こうから時々振り返ってくれました。
それにしても、現代曲でも、今流行りの曲でもない、古曲の「園の秋」をあんなに真剣に興味を持って聴いてくれて、まるで自分の演奏会で大成功したかのように本当に嬉しかったです。今まだ口の中に、ほのかにあの時もらったお菓子の香りが残っています。
※ちょうど、コンクリート製のステージのようなものがあり、練習机代わりに最適です!(地べたに置いているわけではありません!)
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