山鹿市三玉地区の蒲生にある、「不動岩」です。この不動岩は、5億年以上も前の古生代の『変はんれい岩』からできたもので、まだ日本列島の形すらできていない時代のものだそうです。
この変はんれい岩が気の遠くなる年月をかけて崩れて海に流され、海水に洗われ丸い小石や砂(さざれ石)になり、そのさざれ石が海底に厚く積み重なって強い圧力を受け岩磐となり、その周囲が削り取られてできたのだそうです。国歌「君が代」の歌詞にある「さざれ石の巌(いわお)」の言葉どおりですね!
因みに、その名前は平安時代、山伏たちがこの山中にこもり、不動明王を本尊として祀り修行したことに由来するとのこと。
みかん畑の間のつづら折りの細い農道をくねくね登っていくと、3つの不動岩のなかの「前不動」の麓に到着しました。本当に、見上げるほど大きいです。国歌の歌詞どおり、苔むしていました。何だか、体が浄化されるような、不思議な気分でした。
拝殿が壊れてしまったようで失われていましたが、隣に仮の拝殿があり、本尊の不動明王が安置されていました。家族の安全と芸の精進を祈願させて頂きました。周りに、修復用の建材が並べてありました。
それから、ここからの景色が最高でした。今日はいい天気だったので、青空と岩のコントラストが美しく、さらに遠景を見渡せば、遠く金峰山の方まで望むことができました。「虚空鈴慕」が空いっぱいに響き渡りそうな世界でした。
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