2歳の息子が最近、ジブリ作品を見るので、つい一緒に見てしまいます。自分も子どもの頃、よく見ていました。懐かしいです。
子どもの頃の記憶というのは強靭で、セリフの隅々まで克明に覚えているものですね。箏曲の人間国宝であられた、故・初代米川敏子先生が、6歳でお稽古を始められ、黒髪の歌詞の意味が全く分からないままに覚え込んで後から分かったというエピソードを語っておられましたが、なるほどと合点が行きますね。
『魔女の宅急便』より
「 魔女の修行のこと?」
「ええ 古いしきたりなんです。魔女の子は13才で家を出るって…」
「早いねえ もうそんなになるんだねえ」
〜中略〜
「でも あの子ったら、空飛ぶことしか覚えなくて…。この薬も私の代でおしまいですわ」
「時代のせいですよ。でも私には あなたの薬が一番きくわ」
『風の谷のナウシカ』より
「オヤ・・・ナウシカは知らなかったのかい?ホレ、あの壁の旗にあるじゃろ・・・・わしにはもう見えぬが左の隅にいるお方じゃよ」
「その者、青き衣をまといて金色の野に降り立つべし。失われた大地との絆を結び・・・ついに人々を青き清浄の地に導かん・・・・」
「ユパさま、わたし古い言い伝えだとばかり思ってました」
「ババさま、からかわれては困る!」
「ヒッヒッヒ・・・おんなじことじゃろが」
ジブリ作品には、「古い言い伝え」「古くからの習わし」など、主人公の特別な生い立ちや定めなどを感じる設定が多いですね。
しかし、こうした作品を見ながら考えました。映画のキャラクターたちだけが特別で、我々一般ピープルはただのなんの変哲もない一人の人間に過ぎないのか…
…いえ、違いました!!
あります!「古くからの習わし」「しきたり」
福岡黒田藩士、初代黒沢琴古が長崎で「古伝三曲」や「鹿の遠音」を伝授されてからおよそ300年。多くの人に口伝えで受け継がれ続けてきた尊い伝承が、まさに今、ここにあるではありませんか!!!
「生きている伝承」だからこそ、色々なものが伝わっています。
・昔からの伝説
・昔からのしきたり
・昔はあったが、今は行われないしきたり
・途中で付け加わったしきたり
決して、ただの古臭い遺品などではないのです。現実世界以外に求める前に、意外にも自国の手元の届くところに、素晴らしいものが転がっているのですね。貴重なものほど、「身近で遠い」ところにある、ということでしょう。「灯台下暗し」というのも、よく言ったものです。
興味を持たれた方は是非こちらへ!!
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