2014年3月26日水曜日

八女市星野村

八女市星野村に行きました。

写真では中々うまく撮れませんでしたが、山の斜面の棚田や茶畑、名所の船着岩など、大変美しい景色が心を癒してくれました。「日本で最も美しい村」連合加盟村です。雨天の雲が低く立ち込める景色も素晴らしかったですが、晴れた日も格別でしょう。


星野村は、全国に名高い「八女茶」の産地で、特に玉露は5年連続茶の品評会で日本一だそうです。村内には「茶の文化館」という施設があり、茶の製造工程や歴史など、詳しい説明があった他、「星野伝統本玉露」を「しずく茶」という独特の方法で飲ませていただきました。これは、4回に分けて茶を煎じて最後の一滴まで頂き、最後は茶葉そのものまで味わせて頂くという、まさに究極のお茶の楽しみ方でした。

まず、4回に渡って60度のお湯を茶碗に注ぎ、
蓋をして、蓋と茶碗の隙間から玉露を頂きます。毎回味わいが異なり、最初の一回はとても甘く、2、3回目は濃厚な味わいで、最後は上品なあっさり目でした。どの回も、最後の一滴が格別で、急須ではなくこの飲み方を勧められたのが納得です。

しかも、最後のお茶葉が大変美味しかったです。全く繊維質でなく、おひたしか何かを頂いているようでした。酢醤油を少し垂らして頂きました。

近くに、「星の文化館」というのもありました。星野村は、星が美しいことでも有名で、ここには九州最大級の天体望遠鏡がありました。今日は天体観測は行いませんでしたが、ゴールデンウィーク後には土星が観測できるそうなので、その時は夜に行って見たいと思います。一泊二食付きで泊まれるそうです。心のバイブル、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」が綺麗な挿絵付きの絵本になっていたので、買いました。

坂を下って、喫茶店・特産品販売をされている「田舎家」という店に入りました。抹茶ソフトには、星野村の本物の抹茶が振りかけてあり、そんじょそこらの抹茶風味の物とは違って、心の底から美味しかったです。ここのオーナーさんは、一昨年の九州北部豪雨でお店を流されたものの、復旧ボランティアの方の励ましに支えられて再オープンなさったとのこと。そこで、現在はボランティアの方の受け入れやイベントの企画などもされ、星野村を外部に積極的にアピールする取り組みをされているそうです。

星野村は大変美しい山村で、現代社会で忘れかけていた日本の心を思い出させてくれる素敵な場所です。高速道路を使えば、福岡市などからもそうアクセスが悪くないところに位置する心の故郷に訪れてみませんか?


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