2012年12月8日土曜日

霧海ヂ鈴慕

曲の暗譜がほぼ終わりました。ちょいミスはありましたが、楽譜を見ずに二回通せました。霧海ヂ独特の、混沌とした世界観が、だいぶ自分のものになってきました。

しかし、この曲の問題は、こればかり演奏していると気が滅入ってくる事にあります。曲自体の芸術性は高いのですが、毎日続けて吹いていると憂鬱になってくるというか…。付き合い方がむつかしい曲ではあります。

虚空鈴慕は、形のハッキリした「見える」曲だと思いますが、霧海ヂ鈴慕は形が見えず「流れを感じる」曲なのかなと勝手に考えています。個人的に、古伝三曲を地歌に例えるなら、虚空鈴慕は「八重衣」、真虚霊は「残月」、そして霧海ヂ鈴慕は「夕べの雲」とでもいえるかなと思います。

暗譜をきっかけに、だいぶこの曲と仲良くなれたかなと思います。琴古流本曲は、楽譜にしっかり書き留めていたから、こんなにも形を変えずに「生きた化石」のように保存されてきたのだと思います。霧海ヂ(=鈴慕)は、ただの暗譜だと、あっという間に変形してしまいそうです。だからこそ各地に「○○鈴慕」という似たような違うような曲が、沢山生まれたのでしょうね。虚空鈴慕は形がハッキリしているので、忘れない自信がありますが、来年の冬にはもう一度霧海ヂ鈴慕を覚え直している自分がいそうです。

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