年度が改まってからは、すっかり多忙にかまけてブログ更新頻度が落ちてしまいました。勤務先が町内に変わったのは良かったのですが、業務が忙しくなったこと、息子が保育園に通い始め送り迎えをしていること、通勤距離が圧倒的に短くなったので、通勤途中の写真撮影や話題のチャンスがなくなったことなど、生活リズムに大きな変化がありました。毎日の練習も、朝の出勤前から、退勤後夕食の直前に変更しました。以前は、体が疲れて空腹の時には中々音が持続しなかったのですが、最近は奥傳の曲や本曲も通して稽古ができています。
以前、奈良の竹鈴会の納会に伺った時、松村蓬盟先生や師匠の吉村蒿盟先生が、「本業をがんばって仕事が上手く行ってないと、尺八もよくならない」というような意味のことを教えて下さいました。現在は、仕事が忙しくて余裕はないのですが、とても充実した毎日を送ることができています。そういうメンタル面の状態が、尺八に反映されているのだと思います。
今日は久しぶりにゆとりのある土曜日を迎えることができ、朝からコーヒーをゆっくり頂き、のんびり過ごしております。お稽古では「霧海ヂ鈴慕」を通しました。6月の梅雨空によく似合う曲で、30分近くかけてゆったりと演奏できました。
床の間には、1月の稽古開きの時、ある尺八家の方からお祝いで頂いた胡蝶蘭を置いています。花が落ちたので、2週間くらい前に株ごとに植え替えをしました。胡蝶蘭は一般的な植物とは栽培のコツが違っていて、あまり水をたくさんやり過ぎないとか、花が落ちてからは水苔を取り替えて1株ずつ世話をするとか、中々面白いです。植物の手入れをしていると、心が和んでいいですね。芸術にいい影響を与えてくれているような気がします。
植え替えてから、3株のうちのひとつから新しい葉が生えて来ました。生命力の偉大さを感じます。